睡眠障害

このようなお悩みは
ありませんか?

  • どれだけ寝ても眠い
  • 眠気が取れない
  • いろいろなことを考えすぎて眠れない
  • 人と一緒に寝られない
  • 周りの音や光が気になって眠れない
  • 夜に眠れない、朝に起きられない
  • 寝る前に足がムズムズする
  • 睡眠中に大きな寝言を言う、叫ぶ
  • 寝ぼけて行動することがある
  • 睡眠中に足のピクつきがみられる

睡眠障害とは

睡眠障害とは睡眠障害とは、睡眠に関連する病気の総称で、眠れない、眠り過ぎる、入眠と起床の時間がズレてしまうなどの様々な病気があります。睡眠障害の原因は様々であるため、それぞれに応じた治療を行うことが重要です。

睡眠障害の原因

睡眠障害の原因は様々ですが、主にストレスや薬による副作用、アルコール、カフェイン、喫煙などが挙げられます。

ストレス

極度のストレスや緊張は、睡眠を妨げます。特に神経質で真面目な人は、精神的な疲労によって不眠に陥りやすい傾向があります。また、ライフスタイルの変化や夜勤により就寝時間が不規則になると、体内のリズムが乱れてしまい、眠れなくなることもあります。その他にも、精神的な問題によって眠れなくなる場合があります。多くの心の病は不眠を伴うことがあるため、その場合は様々な方面からの治療が必要になります。

薬の副作用

服用中の薬の副作用によって、眠れなくなっている場合があります。不眠の原因が、薬の場合は、服用を中止することで改善しますが、定期的な服用が必要な薬の場合は、急に服用を中止せず医師と相談するようにしましょう。

コーヒーや喫煙などの嗜好品

コーヒーなどに含まれるカフェインや、タバコに含まれるニコチンには覚醒作用があるため、睡眠を妨げます。まずは、夜にこれらを摂取することを控えることから始めましょう。また、タバコは吸い続けると慢性閉塞性肺疾患(COPD)になる可能性があり、気道に炎症が起こると気道が狭くなり呼吸がしづらくなるため、睡眠障害を引き起こします。

睡眠障害を生じる病気

不眠症

不眠症とは、入眠障害や中途覚醒、早朝覚醒などの睡眠問題によって、日中の活動に支障が出ている状態です。成人の3~4割は不眠に悩んでいるとされており、不眠症は国民病ともいえる状態になっています。

過眠症

過眠症とは、眠り過ぎてしまう病気です。夜たっぷりと眠っているのにもかかわらず、日中も眠くなってしまい、眠り過ぎてしまうため、会社や学校生活に支障をきたしてしまいます。しっかりと眠っているつもりでも、何らかの原因で睡眠が浅くなっていたり、脳の機能に異常が起こっていることが考えられます。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、口や鼻、肺へと続く空気の通り道が狭まることで、眠っている間に呼吸が止まる状態が繰り返される病気です。睡眠時無呼吸症候群は、主に肥満などによって気道が塞がれて呼吸が出来なくなる「閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)」と脳や神経などに異常があって呼吸が出来なくなる「中枢性睡眠時無呼吸(CSA)」があります。無呼吸によって眠りが浅くなるとともに、心臓や身体全体に負担がかかります。

睡眠時無呼吸症候群

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)

むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)とは、眠ろうと横になると、主に下肢がむずむずしたり、かゆく感じる病気です。むずむず脚症候群は、はっきりとした原因はわかっていませんが、脳内の神経伝達物質のドーパミンが関わっていると考えられています。むずむず脚症候群は、原因となる疾患がない特発性のものと、鉄欠乏性貧血などの病気が原因となっておこる2次性のものがあります。

周期性四肢運動障害

周期性四肢運動障害とは、睡眠時に手足などの筋肉が急速にけいれんする不随意運動が繰り返し起こり、眠りが浅くなったり、眠れなくなったりする病気です。軽症例では自覚されない場合も多く、むずむず脚症候群と合併することが多い病気です。

睡眠中の異常行動・レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害とは、睡眠中に大声で叫んだり、暴力的な行動を起こす、ベッドから転落する、夜中に歩き回るなどの異常行動を起こす病気です。ただの寝ぼけではなく、ときとして本人や周りの人がケガをする恐れがあります。レム睡眠行動障害は認知症などの何らかの病気や薬の副作用によって引き起こされたり、原因不明な場合もあります。

睡眠障害の検査・診断

睡眠障害の検査・診断としては、問診・睡眠日誌のほか、ポリソムノグラフィー(PSG)などを行います。

睡眠障害の治療

生活習慣の見直し

睡眠環境の改善や生活リズムの調整、カフェインやアルコールの摂取制限など、睡眠衛生指導を行います。

薬物療法

症状に応じて睡眠薬や抗不安薬、抗うつ薬などを処方します。不眠の原因に焦点を当て、副作用が少なく、効果的な薬剤を選びます。

心理療法

ストレスや不安が原因の場合、認知行動療法(CBT)を活用して、考え方や行動を見直し、睡眠を妨げる要因を改善します。

専門的治療(睡眠時無呼吸症候群の治療)

睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、CPAP療法などを行います。詳しくは、睡眠時無呼吸症候群のページをご確認ください。

睡眠時無呼吸症候群